本当の被災者支援とは…●福島から避難したお母さんからの声①
【おくちは災いのモト 本当の被災者支援とは…】ブログよりシェアしました
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先日の大阪岸和田でのガレキ勉強会で、郡山から大阪へ避難されて来られた方が
スピーチをかって出て下さいました。
このスピーチを聞いた方が、「これで遠慮することなくガレキ受入れを反対することができる」と
おっしゃっていました。
このスピーチがあまりにも良かったので、勉強会に来ることができない方のために
無理を言って寄稿していただきました。
以下転載させていただきます。
*
私は、福島県郡山市から大阪府堺市に、小学生のこどもたちを放射能から守るため、
母子3人で自主的に避難してきました。
夫は、いまだに福島に残って仕事をして、生活を支えてくれています。
避難してくる前に住んでいた福島県郡山市は、原発から50〜60キロ離れたあたりにあり、
国が定めた避難地域に入っていません。
しかし、いまだに放射線管理区域である0.6マイクロシーベルト/時を超える
0.7マイクロシーベルト/時の空間線量があり、非常に放射線の高いホットスポットも存在するところです。
そのため、自主的に避難する人と、避難しない人に分かれる地域です。
そのため、311に大地震が起こり、原発が爆発してからずっと、
放射能から避難すべきか悩む日々が続きました。
パソコンがなかったため、テレビにかじりついて、いつ避難指示が出るのか、
どういう状態ならば避難してもいいのか、判断材料を求め続けました。
しかし、枝野大臣は「ただちに健康に影響はない」というばかりで、
判断材料となるべき情報を何も示してはくれませんでした。
早い段階で、SPEEDIの情報を公表してくれていたら、原発が大爆発する映像をテレビで流してくれていたら、もっと早く避難できて、こどもたちに余計な被曝をさせなくて済んだのに…と
悔しくてなりません。
何も知らず、避難地域に指定されなかった郡山は、たいした被害はないのだと思いこんでしまいました。
危険な状態なら、国が何もしない訳がないと思っていました。
そんな中、高い放射能が降る中を、地震の影響で断水で水が出ないため、スーパーにもほとんど物資がない中、生活するための水や食料を得るため、
スーパーの長蛇の列にこどもたちと並んでしまっていました。
それから、私の小学生の長男の体には、異変が起こりはじめました。
口内炎、湿疹、発熱、鼻血などの症状が出てきたのです。その時には、まだ知りませんでしたが、
それはチェルノブイリ原発事故の後に、その周辺の人たちに多く表れた放射性物質による
健康被害の初期症状そのものでした。
そうした症状は、私の長男だけでなく、多くの福島県に住むこどもたちや、
東北・関東に住むこどもたちにまで、広くでています。
例年とは違うこどもの体調の変化に、多くの母親は直感的に危機感を感じ、
データをインターネットで調べて確信を深め、様々なものを失いながらも避難を決意しています。
もし今、母親の私が避難を決意しなかったことで、大切なこどもたちが3年後5年後10年後に
命を失うような病気にかかったとしたら、命を失うとしたら、私は自分で自分を許せないだろうと
思いました。
枝野大臣が言い続けた「ただちに健康に影響はない」とは、「いずれは健康に影響がある」ということです。
テレビなどでは大々的に公表はされていませんが、すでにチェルノブイリ原発事故の時のデータでは、
事故から3年後から甲状腺ガンが増えはじめ、10年後にピークに達していることは分かっています。
ただちに、健康に影響はなくても、放射線を浴びつづけたら、近い将来、健康に被害があらわれることは、
すでに分かっているのです。
自分の命に代えても惜しくないこどもたちの命が脅かされているとしたら、
(つづく)
http://mogusa39.blog27.fc2.com/?no=356&ul=9a0fc0d93cc303ff&mode=m
by harappanohappa
| 2012-02-06 00:39
いのちたちの居場所
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